Question :
私の右腕にあたる部下に組織活性度アンケートの結果を受けて、「もっと職場で褒めあった方がいいのでは？」という話をしたところ、「言葉はいらないので報酬を上げて欲しい」という意見が返ってきました。
本音を語ってくれたのはうれしい反面、ここからどう意識改革を進めればよいのか、部下とどんな話をすればよいかアドバイスいただけないでしょうか。
（2020/11 日系メーカー 管理職）
Answer :
悩ましいですね。それでもおっしゃる通り、本音を言える関係性であり、そして本音を正面から伝えてくださった組織になっていること素晴らしいですね。
人はそれぞれ価値観が異なりますので、選択する価値として「金銭報酬」を選ぶ人がいても当然です。
ですが、この組織でチームで成果を出して顧客に価値を提供する上で、私たちが何を大切にして、何を判断基準にするかはきちんと伝えることが私たちの仕事の第一だと思います。
組織で目指すことを表明したうえで、この組織を自ら選択して仕事場として選択している方々が集まり、異なる価値観をもった方々の違いを活かしていくのが私たち現場リーダーの役割です。
全ての人の価値観に合わせることがD&Iではなく、それぞれの人の違いを認識して活かす考え方で進めていくことが今回の目的の一つかと捉えています。
同じチームのメンバーであっても他人の個人としての意識を変えることは難しいと思っています。
ですが、チームとして成果をつくるためには、チームとしての価値観や考え方を伝え、なぜこの視点を選び、この視点でどんな世界を顧客と作りたいかを伝え続ける必要があるかと思っています。
その上で、違う価値観をもった本人が、チームの成果にどう貢献したいかを選ぶかを（創る）しっかりと話す必要があると思います。
（アイズプラス 池照）
