イケてる人事部 みんなのQ&As

EQ、人材・組織開発に関するQ&Aを集めたイケてる人事部 ブログです

Q&As 【1on1】

Question :

話すことが苦手な部下に当たり、

1on1で「別に(ない)」を連呼されました。どうしたらいいですか?

(2022/7 A市 管理職)

Answer : 

ご質問ありがとうございます。

「話すことが苦手な方」との1on1、困りましたね。
いくつか捉え方を変えることで解決に向かうのではと思います。

その1) 
今回アイズプラスでご紹介した 1on1では、1on1を受ける側(部下)
がテーマを選択する「テーマシート」を活用します。
基本的に、ご自身でテーマを選ぶため、話すことがないという
状況は極力避けられます。また、テーマはプライベートな
ことだけでなく、仕事のことを話すことも選択できるように
なっています。どうしても「プライベートなことは話したくない」
という場合にも対応が可能です。

(1on1テーマシート 2023年度アップデート版)



その2) 
「話すことが苦手」というのは、上司側から見た際の視点であり、
これまでの業務の中での関係をベースとした思い込みの可能性があります。 
人は誰にでもその人が好きなこと、夢中になれるテーマ、得意な分野があり、
それらが必ずしも今担当している仕事と同一であるとは限りません。
また、ご自身の中で仕事とプライベートを分けて捉えたい人もいれば、
重なりをもって捉えることを選択する人もいます。

企業や組織によって1on1の目的は違いますが、私が関わる多くの組織では
「相手を知る」ことが最大の目的です。1on1、またはその他の機会を通し、
現在の仕事だけに限らず多角的に相手の興味関心事に関心をもち、
関係性をつくることからスタートすることも必要かもしれません。
雑談の機会などでは、ただ流れで話すのではなく、
あらためて相手を向き合い、価値観や感情などを聴いてみることで、
さらに「相手を知る」ことにつながります。
研修でご紹介した「雑談のヒント」も参考にしてみてください。 

また、好きな事、夢中になれること、得意な分野が仕事と重なる度合が高いほど、
一日の大半を過ごす仕事にもっと関心度が高くなることは間違いありません。
上司・リーダーの皆さんにおいては、1on1などの「相手を知る」取り組み
からメンバーの関心分野を知り、担当する仕事との共通点や重なりを繋げたり
フィードバックすることが、部下の前向きな姿勢にポジティブな影響となります。 

(アイズプラス 池照)