Question :
個々の目標設定(山の高さや距離)は参考にさせていただきます。限界やなわばりはどのように崩せば容易でしょうか?
(2022/7 日系メーカー 管理職)
Answer :
「限界やなわばり」を意識して崩すのは、とても難儀なことと捉えています。私は外部からの立場で様々な組織に関わることが多いのですが、多くの組織で「限界やなわばりがある」と相談されます。
「限界やなわばりがある」と言われてその組織に入ろうとすると、それが「ありき」で探し当てようをすることになりますが、実は、何も言われずにはいると「限界やなわばり」を感じることはなかったりします。
つまり、時に「限界やなわばり」は思い込み、またはその場にいる方々が作ってしまった偏った視点のように思えることがあります。
「限界やなわばり」が実在し、大きな影響力を持つ場合、崩すのはとても大変そうです。
ですが、「限界やなわばり」の存在をあえてなしとし、本来目指す姿をメンバー全員と共有し、それぞれが本来の役割を果たそうとするとき、物事はもっとシンプルに動きます。
実際に、私は外部からの立場で組織に入り込みプロジェクトをご一緒しますが、みんなが“ある”という「限界やなわばり」を、少しの鈍感力とEQの発揮(私的自己意識、社会的自己意識、情緒的感受性、状況モニタリングなど)で“なし”として役割を果たすことでプロジェクトが進んでいくことを体験しています。
時には鈍感力をあえて発揮し、EQ発揮を活かして組織を観察してみることはいかがでしょうか。ぜひまた変化をお聞かせください!
(アイズプラス 池照)